経営者のための知財戦略(3)「特許で営業?仲間づくり?」

経営者のための知財戦略(3)

「特許で営業?仲間づくり?」

 

信用力の向上を目的とした特許取得の例についてWeb上で公開された情報を探してみました。営業秘密にもかかわることなのであまり詳しい情報までは望めませんが、いくつかの資料が見つかりました。

例えば、知的財産を経営に生かす知財活用事例集「Rights(特許庁)」には、オフィスや文化施設に関連する設備の製造販売を行っている会社が官公庁などへの入札での強みとして特許を活用した事例が掲載されています。

また、「知的財産権活用企業事例集2018(特許庁)」においては、特許で保護されている技術は安心して販売できるというアピールポイントを活かし、代理店を集めやすかったというプラスチック製品を製造販売する会社の事例や、大手企業へのナットの販売の際に、自社が保有している特許などの知的財産権が契約時において重要な要素の1つとなったという緩み止めナットを製造販売する会社の事例が紹介されています。調べればまだまだ事例が見つかるものと思われます。

このように特許取得には顧客の開拓や仲間づくりに役立っている実態があります。事例もヒントにしつつ、特許をどのように活かすのかも含めてビジネスパートナーである特許事務所に相談してみてはいかがでしょうか(白川洋一)。

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